ご近所さんとのお付き合い

もう5年ほど前にうちの300mほど先に家が建ちました。
家主さんは幼稚園の園長さんをやっているとかで、週末になれば子供をつれてきてきゃーきゃーと子供が騒ぎまわります。
昼間ならまだ我慢できるのですが、夜の10時ごろまでわーわーきゃーきゃーと非常にうるさいんです。
挨拶したこともなければ顔も見たこともなかったので、「うるさいなあ、感じ悪いなあ」と思っていました。
そして最近ご近所さん、犬を飼い始めたんですね。
散歩不足のせいか昼夜問わずキャンキャン鳴いています。
作業しているときに犬のキャンキャン声…。非常に迷惑です。
ますますもって感じが悪いなあ、と思っていました。
しかしつい先日、地区の婦人部の旅行の連絡網でそのご家庭に電話したときに。
「やっと鶏が卵を産むようになったので、おすそ分けしますね」とご近所さん。
それからものの10分もしないうちに立派な卵をたくさ我が家に届けてくれました。
そのとき初めて顔を見て、「犬が鳴いててうるさくてすみません」と言われました。
なので、「うちが前飼ってた犬もよく無駄吠えしてたんですけど、散歩にマメに行くと無駄吠えがなくなりましたよ」と言ってみたところ、「ああ、散歩連れていってみます!」と返ってきました。
卵をきっかけに初めてやりとりしたご近所さん。
それから犬の無駄吠えも減り、特に夜吠えなくなったのでうるさいなあ、と思うこともなくなりました。
この際子供がわーきゃー言う声は我慢するとして。
近所づきあいがあるとちょっとのことでは腹も立たなくなるので不思議です。
モノでつられる単純な私ですが、やっぱりそういうのって大事だよな、と思うのでした。
田舎の基本は物々交換。物と物とを交わしているようで、実は心も交わしてるんですね。

kazokunoki